英語の単語や決まり文句を知っていても、実際に言いたいことを英語で表現できるかというと、そこには大きな壁があります。決まり文句は覚えた表現をそのまま使えばいいのですが、自分の言いたいこととなると、それを英語のルールに沿って処理する必要が出てきます。そのためには、日ごろ無意識に使っている日本語の特徴をあらためて認識することが大きな助けになります。
<言いたいことをどう処理するか:〈調理法〉 を身につける>
言いたいことを英語で表現するということは、料理を作ることに似ています。食材(語彙や文法などの知識)は大切ですが、それだけでは料理(言いたいことを英語で伝えること)になりません。例えば、「ご飯、卵、チャーシュー、塩、コショウ、サラダオイル」という個別の食材が「チャーハン」という1つの料理になるには適切な調理法が必要です。みなさんが今持っている食材には個人差があり、できる料理には多少の差があるかもしれませんが、「煮る」「焼く」「蒸す」などの基本的な調理法は同じです。
本書では、英語を話しやすくするための 〈調理法〉 を5つ提案しています。「日ごろ使っている日本語」をどう処理すればより英語で伝えられるようになるのか、この 〈5つの調理法〉 をマスターすれば、英語でも、言いたいことがもっと伝わるようになるでしょう。
